一眼レフカメラ+クリップオンストロボで素人でも良い感じの物撮りができるか試してみた
こんにちは、小吉です。
私はNikon(ニコン)のデジタル一眼レフカメラ「D7100」を愛用しておりますが、ふと、商品撮影のマネ事、いわゆる物撮りをしてみたくなり、Godox V850IIというクリップオンストロボを使って挑戦してみました。
私は趣味でカメラを触っている程度の素人ですが、1時間くらいの検証で本記事のアイキャッチ画像を撮影することができましたので、このレベルの物撮りであれば、素人でもクリップオンストロボ一つで撮影が可能ということをわかって頂ける記事になっています。
機材紹介
カメラ
冒頭でも少し触れましたが、使用するカメラはNikonのD7100というカメラです。2013年に発売された一眼レフカメラでAPS-Cサイズのセンサを搭載しています。カメラに興味を持ち始めた当初、何となくフルサイズセンサに手を付けるのは早いと思い、APS-C機を選んだ記憶があります。
今は後継のD7500が発売されていますね。
レンズ
今回レンズはNikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用を使用しました。解放F値が1.8ということで非常に明るい単焦点レンズとなります。ボケ感を出したポートレート撮影等には大変便利なのですが、商品撮影の場合は被写界深度を浅くする必要性はあまりないので、このレンズが適しているかというと正直微妙な所です。
カメラスタンド
物撮りする場合、撮影ポイントを決めたら、カメラは固定しておき、ピント調整やライティングの調整で、良い写真に仕上げてゆくのが効率的かと思います。そのためにMangrottoというメーカーのミニ三脚PIXI EVOというカメラスタンドを購入しました。なぜわざわざ「ミニ」か?というと、今回、撮影は自宅部屋の床で行うため、元々普通の三脚は持っていましたが、ミニを購入しました。
こんな感じで、重い一眼レフカメラでも固定できます。
クリップオンストロボ
Nikon純正のストロボは少しお高めで素人には手が出しづらく、GodoxのV850Ⅱというクリップオンストロボを購入しました。中国メーカーですが機能豊富で、純正品でなくても十分かな、という感じ。
ライトスタンド
わざわざクリップオンストロボのためにライトスタンドを購入する余裕もなく、元々持っていたカメラ用のスタンドを応用します。Fotoproというメーカーのものです。
内蔵フラッシュ用IRパネル
何それ?と、お思う方もいると思いますが、クリップオンストロボをリモート発行させるためにすごく便利なアイテムです。
クリップオンストロボは、カメラに取り付ければ内蔵ストロボの代わりに発光してくれますが、大体のクリップオンストロボには光スレーブ機能というものがあり、この機能を使うと、カメラの内蔵ストロボの発光に合わせて、離れた位置にあるクリップオンストロボが発光してくれます。
この、光スレーブ機能では、クリップオンストロボは内蔵ストロボから発光された光に含まれる赤外線(IR)を受信することで、発光のきっかけとします。
そのため、そのままでは離れた位置にあるクリップオンストロボのみを発光させることができませんが、この内蔵フラッシュ用赤外線パネルは、内蔵ストロボから発光される光の内の可視光だけを遮ってくれるため、赤外線は透過して、クリップオンストロボに発光のきっかけを伝えることができます。つまり離れた位置にあるクリップオンストロボのみを被写体に発光させることができます。
ちなみにこんな感じで取り付けます。
リモートシャッター
カメラに接続して、ボタンを押すことでシャッターを切れるアイテムです。
三脚に固定しているとはいえ、カメラ本体を触ると多少のずれが生じます。マクロ撮影などピント合わせをシビアに行いたい場合には、カメラに触れずにシャッターを切れるのでとても便利です。
こんな感じで取り付けます。
背景布
商品だけを撮影したい場合には、あると便利なのが背景布です。
PVCという素材のものが防水で扱いやすいようなので買ってみました。
レフ版
ストロボを使って撮影すると、ほとんどの場合、影が発生します。
意図的に影を作る事もあるかと思いますが、商品撮影などの際は目立つ影は抑えたいところ。私は100円均一で資材を買って自作してみました。
機材まとめ
以上が今回使用した機材となります。
もちろん、物撮りの場合、私と同じ機材を揃える必要はありません。ポイントとしてはクリップオンストロボをリモートで発光させたいので、一眼レフカメラとクリップオンストロボさえあれば、他は色々と代用品で上手くできるかもしれません。
撮影
では、さっそく撮影です。
被写体は子供のおもちゃを拝借しました。拝啓はPVC背景布の白色を使います。
また、今回はいじるのはストロボのみとして、比較しやすいように、カメラ設定は以下で固定します。
シャッタースピード:1/100
F値:5.6
ISO感度:200
ホワイトバランス設定:太陽光
ストロボなし
まずは、ストロボ無しで撮影したのがこちらです。
被写体がぎりぎりわかる程度の明るさですん。一応、日中に撮影していますが、シャッタースピードを考えるとこのくらいでしょう。
内蔵ストロボ
内蔵ストロボ(フラッシュ)を使って撮ってみたのがこちらです。
被写体がはっきり見えるようになりました。しかしいかにもストロボたきました感がでてしまっていますね。素人感丸出しな感じですよね。このような雰囲気が嫌でストロボを敬遠している方もいるのではないでしょうか。
天井バウンス
次は、天井バウンスというものをしてみました。
クリップオンストロボを直接カメラに取り付けて、天井に向けています。
天井を反射した光が降り注いでいるので、全体に柔らかく光が当たっています。
少し暗いですが、先程より少し雰囲気が出てきた感じがします。
クリップオンストロボの設定はTTLという、カメラが光の強さや焦点距離を決めてくれる設定にしています。ただ天井バウンスを想定していないので、結果的に光が弱く、明るさが足りなかったみたいです。
クリップオンストロボをリモートで発光
クリップオンストロボを三脚に取り付け、カメラ撮影者の左側に設置して被写体に向けて撮影しました。
全体が明るく、なおかつ被写体にも自然な光が当たっているように見えます。
個人的にはこれくらいで満足なのですが、せっかく自作レフ版があるので使ってみます。
クリップオンストロボをリモートで発光+レフ版
クリップオンストロボは上記と同じで、レフ版を被写体向かって右側に配置して撮影したのがこちらです。
若干ですが、写真右半分が明るくなり、左右の明るさが揃ったように感じます。
また、被写体の影が少し薄くなったため、被写体の重みみたいなものが軽減されたように感じます。被写体のおもちゃがはっきりして、なおかつ全体として明るい印象になったので、商品撮影としてはまずまずの写真が出来上がったかな、と思っています。
ちなみに、各機材配置はこんな感じです。
この記事の最後に
素人なりに試行錯誤して、ただ内蔵ストロボを使って撮影するよりは、クリップオンストロボを使うことで被写体の魅力を多少引き出せた写真が撮れたと思っています。
まだまだ改善の余地はありますが、クリップオンストロボ1つあるだけで、撮影の幅が広がることはわかって頂けたのではないでしょうか。
今後は複数のストロボを使用した多灯ライティングや、マクロ撮影なんかも挑戦してみたいと思いますので、その際はまた記事にして共有しようと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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