G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL)に一発合格した勉強法

G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL)に一発合格した勉強法

こんにちは、小吉です。

今回は、一般社団法人 日本ディープラーニング協会(以降、JDLA)が実施している資格試験「G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL)」に一発合格した勉強法を共有したいと思います。

一発合格といっても、私はAIのプロフェッショナルでも無ければ、記憶力に優れた人間ではありません。

業務で少しAIに携わりましたが、身に付いたとは言えないレベルで、ほぼ初学者と同等です。

そんな私でも、時間にして約20時間程度の勉強で一発合格することができましたので、その方法を共有します。

ディープラーニングというと敷居が高いイメージがありますが、G検定に関してはそこまで難易度は高くないため、AIやディープラーニングに興味のある方はこの記事に書いた勉強法を参考にして頂き、自己啓発がてら受けてみても良い試験かと思います。

ちなみに、試験は3/9で、合格発表メールは約一週間後の3/14に届きました。

G検定とは

JDLAはディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力向上を目指した協会で、以下の2つの資格試験を実施しています。

  • JDLA Deep Learning for GENERAL(通称「G検定」)
  • JDLA Deep Learning for ENGINEER(通称「E資格」)

それぞれ以下のような人材を育てる目的で設立された資格試験となります。

引用元:一般社団法人日本ディープラーニング協会

ディープラーニングの資格試験と聞くと、難しい数学の勉強をしなくてはならないと思われがちですが、その辺りが求められるのはE資格となります。

一方G検定では、ディープラーニングの基礎知識を問われる検定になるため、簡単な計算問題は出てきますが、難しい数学の知識は問われません。

G検定は勉強すれば誰でも合格することができます。

私が合格したのは2019#1で、G検定は2017から始まり4回目の開催でした。全4回において、合格率は50%以上となってります。

誰でも合格できる検定なら意味ないのでは?と思った方もいるかもしれません。

しかし、私はG検定の勉強を通して、

  • 昨今のAIブームとは何なのか
  • ディープラーニングとは何なのか
  • ディープラーニングはどのようなシーンで活用できるものなのか

といった事を体系的に効率よく学ぶことが出来ましたので、これまで少し敬遠していたディープラーニングにも興味を持ちましたし、機会があれば実業務でさらに触れていきたいと思えるようになりました。ソフトウェア業界で働く人たちにはオススメできる資格試験だと思います。

勉強時間

冒頭で少しふれましたが、私が勉強に費やした時間は合計で約25時間でした。

参考書

私が使用した参考書はこちらの2冊です。

深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト

G検定を開催しているJDLAが監修している公式テキストです。
以降、公式テキストと呼びます。

徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集

本番と出題形式が同じなので、非常に役に立ちます。この問題集にあった問題とほぼ同じ問題が本番でも出題されていたので内容的にも良いかと思います。
以降、問題集と呼びます。

勉強法

それでは私が実施した勉強法です。

公式テキストを読む

公式テキストを最初から最後まで読みます。
途中理解しずらかったり納得できなかった箇所があれば、インターネットで調べます。

このとき注意点としては、あまり深くまで理解しようとしないことです。
もちろんスキルを自己啓発を目的としているので理解できるまで調べても良いですが、G検定ではあまり技術的に深い理解を求められず、ディープラーニングを含めたAIの基礎的な事だけが問われます。

コツとしては、キーワードを抑えることです。

例えば、

第一次AIブームでは、「推論と探索」「トイプロブレム」
第二次AIブームでは、「知識」「エキスパートシステム」
第三次AIブームでは、「機械学習」「ディープラーニング」

といった具合です。

出勤時間を使って2週間程度で読み終わったので、所要時間は10時間程度でした。

問題集を解く

問題集を解いていきます。
公式テキストを読んだだけでも解ける問題もあると思いますし、実際に本番でも同じような難易度で出題されます。

問題集を解いていくと公式テキストには書いてない範囲の内容もあります。
この場合も、インターネットを使って概要だけでも理解しておくようにします。

また、本番の問題数は230問弱で、試験時間は120分です。
つまり、1問あたり30秒で回答してゆく必要があります。

G検定はWebでの受験になるため、インターネット検索して調べる事も可能ですが、この1問あたり30秒という時間を考えると、あまりじっくり調べている猶予はありません。

この時間配分を意識して、問題集の後半にある模擬試験を試してみることをオススメします。

所要時間は12時間程度でした。

インターネットでざっくり情報収集

AIは日々進歩している分野なので、ニュースなどに取り上げられることは日常となっています。

G検定でもニュースになるような時事ネタが出題されることもあります。

私が受けた回では、自動運転に関する法律に関する問題も出たりしました。

「AI」「機械学習」「ディープラーニング」などのキーワードで検索して、ニュース記事を中心に目を通しておくと良いと思います。

私も受験前に計2~3時間程度はネットサーフィンしました。

この記事の最後に

私がG検定を一発合格した勉強法を共有しました。
難易度も高くないですし、今最も旬なAI関連の資格なので、ぜひ興味本位でも挑戦してみて頂ければと思います。
エンジニアやデータサイエンティストの皆さんのお役に立てれば幸いです。